身体の不調とトリガーポイントの関係

こんにちは!福岡東区和白、新宮町のパーソナルトレーニング&コンディショニングジムSTEPトレーナーの松永です☆

やっと九州北部でも梅雨が明けましたね☀️今年は例年よりも梅雨が長く、ジメジメした日が続いていました☔️そんな梅雨の季節、頭痛や首肩こりなど不調を訴える方も増えてきます😢

本日はそんな身体の不調と密接な関係があるトリガーポイントについてお話ししていきます☆

トリガーポイントとは?

みなさんはトリガーポイントという言葉、聞いたことがありますか?トリガーポイントとは、痛みや違和感の原因となっている場所、つまりトリガーとなる部位のことを指します。

例えば、肩凝りや腰痛などに悩まされているという方は少なくないはずです。しかし、そういった症状が出ている場所と原因となる場所には違いがある場合があることをご存知でしょうか?

特徴

トリガーポイントは、普段は痛みを感じることはありませんが、押したり圧迫されることにより圧痛が生じます。この圧痛点はしこり状の組織となり硬結しています。そして押すことにより離れた場所にも痛みが生じます。これは、筋肉を覆う様に全身に張り巡らされた筋膜とも密接な関係があります。

痛みと原因

皮膚と筋肉の痛みの違い

例えば、腕や脚などを擦りむいたりした時に痛みがある場所は、実際に怪我をした場所だと思います。それは、皮膚への刺激の場合は痛みと原因となる場所が一致しているからです。

しかし、肩凝りや腰痛など、痛みや違和感の原因が筋肉にある場合は、痛いと感じている場所と原因が異なる割合が、実に7割にものぼるといわれています。その為、肩凝りや腰痛があるからといって痛い場所をどんなに揉み解したとしても解消されるのは3割程度にしかなりません。

なぜ違いが起きるか?

それでは、筋肉の痛みが起きている場所と実際に原因となる場所になぜ違いが起きるかについてお話ししていきます。

人間の体には、全身に神経が張り巡らされており、当然筋肉にも神経は存在します。筋肉への刺激は、脊髄を通り脳へと情報が伝達されます。体を動かす時は勿論、痛みを感じる時も同じです。

しかし、脳には絶えず膨大な情報量が送り込まれていきます。そんな中で、筋肉からの情報を全て正確に判断するのは難しいのです。肩や腰というのは元々不調が出やすい場所でもある為、それらに近い場所で痛みなどが出た際に、「今回も肩凝りですよね〜(´∀`)」「今回は腰痛ですかね〜( ´△`)」といった感じで曖昧な判断を下してしまうのです‼︎

曖昧な判断

この曖昧な判断、一見いい加減そうに見えますが、実は生きていく上で凄く大切な機能でもあります。

筋肉は体を動かすことで分解されてしまうのですが、筋トレやスポーツなど普段は行わないような激しい運動をした次の日など、筋肉痛が起きてしまいますよね?

この時は勿論筋肉の分解が起きているのですが、実は日常生活の歩いたりする動作でも小さな分解は起きています。その様な小さな分解でも体に痛みが生じてしまうと、普段の生活もままならない状態になってしまいますよね⁈

そういったことを防ぐ為にも人間の体はいい意味で痛みに対して曖昧な判断をしているという側面もあるのです☆

トリガーポイントのメカニズム

それではここからは、何故トリガーポイントができてしまうのか?そのメカニズムについてお伝えしていきます。

凝り

人間の体には、しこり状の硬結点が存在しています。一つずつは小さな硬結点ですが、これらが複数できることにより凝りとなります。

エネルギー不足が要因

筋肉はアクチンとミオシンというタンパク質の線維で構成されています。これらは神経系からの指令により連結されることにより筋肉を動かすことができます。また、連結に必要となる物がカルシウムであり、神経系からの指令が出る際に筋小胞体からカルシウムが放出され、カルシウムイオン濃度の変化によりアクチンとミオシンの連結が促されて筋肉を動かすことができます。

しかし、このカルシウムは一度放出されると回収する必要があります。回収する際に必要となるエネルギー源がATPと呼ばれる物質です。体を動かし続けると、ATPは枯渇してしまいます。そうするとカルシウムの回収が追いつかずに、筋肉中のカルシウムイオン濃度は高いままとなってしまいます。連結したアクチンとミオシンは離れることができずに硬結点が発生、無数の硬結点が凝りとなりトリガーポイントを形成してしまうのです。

発生しやすい場所

実はこのトリガーポイント、発生しやすい場所が存在します。その場所というのは、筋肉の末端部分になります。

発生する理由

筋肉は、両端が腱で繋がっているのですが、末端部分に近いほど血液の流入量が少なくなります。血流が減るということはエネルギー不足にもなりやすいのです。その為、先でお話したカルシウムイオン濃度の関係で凝りができやすくなり、トリガーポイントが発生しやすい場所となってしまいます。

代表的なトリガーポイント

それでは最後に、代表的なトリガーポイントいくつかご紹介していきます。

肩凝りに関連があるトリガーポイント

手の痺れと関連があるトリガーポイント

腰痛・脚の痺れと関連があるトリガーポイント

最後に

まさか痛みの原因、痛みがある部位と原因となる部位が違うとは思いもよりませんよね😳?

人体の不思議は、私も含めて皆さんまだまだ知らないことだらけだと思います。少し深い内容となってしまいましたが、何故?という疑問を持って身体のことを考えてみると、全てのことには理由があり、何だか哲学を学んだような気分になりませんか✨

これは私がただ単にトレーナーという立場で、筋肉マニアなのもあるかも知れませんが😂笑

今回はちょっと難しい話となってしまいましたが、たまにはこういった内容もいいかなと思い綴らせていただきました☆

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それではまた、次回のブログでお会いしましょう♪

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