ボディメイクの考え方

こんにちは!

元自衛隊、STEP和白店トレーナーの松永です☆

皆さんは、この様な言葉を耳にした事はありませんか?

「ボディビルダーは使えない筋肉」

ボディメイクにも携わらせて頂いている僕としてはとても心苦しい言葉です。

実際にアスリートや運動能力向上を目的とするトレーニング方法とは異なるところがあるのは事実です。

しかし、それを”使えない筋肉”と言ってしまうのは少し違うかなと思うのが私の考えです。

アスリートは、競技においてのパフォーマンス向上を目的としており、競技によってそれぞれ必要な筋肉、それ程重要でない筋肉、また鍛えるべきではない筋肉という様に大きくわけて3つに分かれます。

これらの筋肉は、例え必要な筋肉であったとしても基本的には単一的に鍛えるべきではありません。(必要な筋肉が著しく他の筋肉と比べて筋力が弱い、リハビリの為のトレーニングを除く)

それではどの様な鍛え方が望ましいかと言うと、連動性であったり競技の動きを考慮した鍛え方を行うべきです。

そこから更にバランス感覚、反応、スピードといった様々な要素がトレーニングの中に組み込まれていきます。

一方、ボディビルの様に魅せる筋肉は、1つ1つの筋肉を作り上げていくと言うイメージです。アスリートと同じ様に、連動性を活かしたトレーニングをしてしまうと、本来鍛えたい部位から負荷が逃げてしまいます。

例えば胸のトレーニングで代表的なトレーニングと言うとベンチプレスがあります。しかし、この種目は大胸筋の他に上腕三頭筋であったり三角筋前部といった様々な筋肉に対して負荷が加わり、筋肉へのストレッチも乏しいです。また、下半身や体幹の意識なども大きく影響します。

それに対してボディメイクの観点から言うとダンベル種目であるダンベルプレスやダンベルフライの方が優れた種目だといえます。

その理由としては、第1に左右が離れていて自由な動きが出来るという事。

第2に可動域も広く取れるという事です。

この2つの理由から、効かせたい部位にしっかりと負荷を乗せて、ストレッチと収縮を最大限まで掛ける事が可能です。

ここまで読んで頂いた方はお気付きかも知れませんが、ボディビルダーとアスリートではそもそも鍛える目的が違うのです。

それをボディビルダーに対してただ一言”使えない筋肉”で終わらせてしまうのはあまりにも酷であると言えます。

更に、ボディメイクにおいては減量期には過酷な食事制限であったり体の手入れも必要であり、本当に体の事を理解してトレーニングされているのは寧ろボディビルダーの方が多いと言えます。

筋肉を敬遠されている方も、これを機に少しボディメイクに対する見方を変えてみてはいかがでしょうか?

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